~ 戦後70年の2015年から100年継続。インターネットの特性を活かして
報道機関や研究者などの資料や、戦争体験者の証言をアーカイブ化し、
未来の世代に戦争の記憶を伝える ~
http://wararchive.yahoo.co.jp/
ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は本日、戦争の記憶と記録を伝える100年間のプロジェクト「未来に残す 戦争の記憶」(以下、本プロジェクト)において、2年目の新企画「空襲の記憶と記録」と「軍事郵便で見る、戦争の記憶」を公開しました。
本プロジェクトは、“戦争の記録”や戦争を体験された方々の“戦争の記憶”を100年後の世代に残すためのプロジェクトです。多くの情報を長期間保有しやすいインターネットの特性を活かして、報道機関や研究者などが所有する戦争当時の記録や、戦争体験者の証言を残すことで、未来を生きる人たちに戦争に関する情報や皆様の思いを伝えていきます。このプロジェクトは戦後70年にあたる2015年にプロジェクトを開始しました。
戦後71年であり、プロジェクト開始から2年目にあたる2016年は、「空襲の記憶と記録」と「軍事郵便で見る、戦争の記憶」の2つの新企画を公開しました。
・「空襲の記憶と記録」
各地の空襲に関する番組と空襲を体験された方々の証言映像、各地の空襲被害のデータをご覧いただけるコンテンツです。空襲に関する番組は、多くの地域の出来事を伝えるために各地のケーブルテレビ局(※1)から提供を受けて掲載しています。また、日本の空襲被害のデータは時事通信社から提供を受けています。番組や証言映像は今後も追加していく予定です。
・「軍事郵便で見る、戦争の記憶」
兵士が家族や知人宛てに戦地から送った手紙を解読し、手紙の画像とともに紹介するコンテンツです。戦時中に配達された軍事郵便(※2)からは、その時に生きていた人たちの家族への思いが伝わってきます。公開時は、ビルマ(現・ミャンマー)に出兵していた小泉氏(※3)がご家族に宛てた「小泉書簡」を掲載(※4)していますが、今後は他の方々の手紙も追加していく予定です。また、戦時中の社会の様子や、戦地の風景などが描かれた絵葉書も掲載しています。本コンテンツは、軍事郵便を研究している元専修大学教授の新井勝紘(あらい・かつひろ)氏に手紙の提供や解読などを協力いただきました。
本プロジェクトでは、昨年の公開からこれまでに約130万人の方にご覧いただきました。現在掲載しているさまざまなコンテンツは皆様の思いと共に100年後まで保存していきます。
※1 現在は、秋田ケーブルテレビ、ケーブルテレビ富山、CTY(三重)、伊万里ケーブルテレビジョン(佐賀)などのケーブルテレビ局から番組の提供を受けています。
※2 軍事郵便とは、戦地にいる兵士が故国の家族や知人などとやり取りする手紙のことで、日本では1894年の日清戦争時から制度が始まりました。
※3 1920年、小泉家の長男として生まれる。1941年に召集令状が届きビルマに派遣。1944年に戦死するまで、ビルマから日本の家族に向けて多くの軍事郵便を送った。享年25歳。
※4 8月4日時点では、1通を公開しています。残りの手紙は随時公開していきます。